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2013-08-17(Sat)

トラベリング・オーガスト東京公演感想 #トラベリングオーガスト

トラベリング・オーガスト東京公演に行って来ました。私はこのコンサートで見たかったものが見れたことに喜びで満たされています。メーカー主催のライブに私が求めていたものが形として存在していました。今回でオーガストのファンになりました。あくまでオーガストのファンであり、オーガストの作品のファンでは(まだw)ありません。


大阪公演が残っているので、そちらに行かれる人は此処から先を読まないほうがいいと思います。ただ、セットリスト的なものは書きません。なぜならば、あそこにあったのはトラベリング・オーガストという作品であり、作品のあらすじを書くのは苦手としているからです(といいつつも……)。

http://www.side-connection.com/august-concert/

あー、あと感想と書いてるけど感想っぽくないのでここで感想を。
素晴らしいコンサートでした。楽曲のアレンジが好みでしたし、演奏、それぞれの歌姫の歌、全てがよかったです。それと、歌姫のドレス姿良かったですね。 このエントリーをはてなブックマークに追加


音こそが主役のステージでした。演奏している人も、歌う人も、主役のための駒にすぎない。奏でられた音は私達に伝わり、頭のなかで作品を再構成させる。その再構成を助けるのは映像だ。OP映像、音にあった絵を一枚一枚見せていくという映像。インストゥルメンタルの楽曲で地盤が築かれ、そしてやってくるボーカル曲。その歌詞に込められたものはOPでもEDでも主題に関わるものだ。
一つ一つの作品が描かれるということは、総じてブランドが描かれるということに他ならない。だが逆説的に考えてみよう。トラベリング・オーガストがブランドを描いているというのならば、トラベリング・オーガストそのものも作品と言えるだろう。


このコンサートでは初めのピアノの独奏によって、これがいったいどういうステージなのかを伝えてきた。そして作品が中断され、ステージが何かを伝え直した瞬間が他に二回ある(ビデオレター、休憩)。そちらの中断された作品からの復帰も見事としか言いようのないものだった。ビデオレターの後に演奏された楽曲は『赤い約束』。長いイントロの後、歌が始まる曲だ。収録されているCDの中には長いイントロをバッサリ切っているものもあるが、今回のコンサートではイントロもしっかり演奏された。チェロによる低音でゆったりとしつつも、忍び寄る恐怖のようなものを感じさせる始まり。これによって作品から外れてしまった流れを綺麗に戻しきっていた。そしてもう一つ作品が中断された休憩。だが休憩があけて幕が上がってみれば、そこにあるのは、よくわからないもの。だけれど、それが何を意味するのかに気がついた時、頭は瞬間的に切り替わる。ステージの上にあるのは『月』。それがあるということは、次に何が来るのかがあそこにいた人ならば誰もがわかるはずだ、『夜明け前より瑠璃色な』。その舞台道具はわずか10秒もステージ上にはなかったはずだ。ただ、その10秒で観客の意識は完全に切り替えられただろう。


自分の趣味の話にすこし移るが、メーカー主催のライブではMCなどは挟まずに転換時にはBGMを流すなどして、一つの作品としてやってほしいという希望があった。アーティスト個人のライブがアーティスト個人を表現するように、メーカーのライブはメーカーを表現して欲しいということだ。今回のトラベリング・オーガストはまさしくそれだった。ならば感動しないはずがない。
歌って、いろいろ喋って次へ次へというライブはよく見かけるが、これは個人的にはもったいないと思っている。ファンと一緒にする祭りとしては、これは間違っていないのだが。一つの作品としてのライブというのはOVERDRIVEのライブを挙げなければいけない。あれは音楽=作中のバンド=作品=ブランドという等号で結ばれている。作中にバンドがあり、そのバンドがライブをしている。作中のバンドのライブである以上、それは何をどうやっても作品でしかないのだ。そして観客はゲームの登場人物として扱われる。ライブの時間だけは私たちは作品の登場人物としていられるのだ。このライブの形も自分が大好きな正解の形だ。


話が外れたのでもとに戻す。
最後の『Travelling August + ストレイシープ』。オーガストの歴代作品を旅し、繋いでいく楽曲。大図書館の羊飼い発売前だったので含まれていなかったストレイシープが追加されたバージョンだった。今まで作品ごとでしかなかったオーガストのステージだが、ここで改めて作品を繋ぎあわせることでオーガストというブランドが生まれている。そして、最後の曲ということもあり観客の手拍子があった。アーティスト側が手拍子を求めたのだ。最後の楽曲でオーガストという作品に、あそこにいた私達も関わることができたということに他ならない。いわばスペシャルサンクスの「応援してくれたファンの皆様」という位置だろう(会場のみんなで「トラベリング。オーガスト」というのも同様だ)。作品に関わることが出来たことと同時に、メーカーとユーザーが一緒に歩んできたという旅路があそこにありました。最後に作品側から手を伸ばしてもらえる。これぞまさに「べっかんこう立ち」!
最後の映像で関わった人間のEDムービーが流れたのも作品であるということの強調と言える。あれを通して自分の名前を見ていた人もいるのではないだろうか。


最後になるが歌姫、演奏者の方々に最大級の感謝の言葉を送りたい。あの時には自分ができる最高の拍手を送ったつもりだが、何度でも拍手をしたいし、感動を伝えたい。
映像は録っているようだったので、もしかしたら後日映像メディアとして発売されるかもしれない。ただそれはあの時間を切り取っただけのものではない、オーガストの『作品』だということを覚えておきたい。

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